「助け合える」社会づくりをめざして

～神奈川県労働者福祉協議会　会長　吉坂　義正　2023年　年頭のご挨拶～

　結成当時の「福祉はひとつ」という原点を忘れずに、2023年は「労働者自主福祉運動の推進」、「フードバンク活動支援」、「タオル一本運動」、「介護無料相談」など、特徴ある活動を皆さまのご支援を得ながら繰り広げてまいります。

　私たちを取り巻く環境は、2020年以降の新型コロナウイルス感染症の拡大により国民生活は一変するとともに、今なお先行き不透明な状況が続き、コロナ禍以前から抱えていた日本社会の脆弱性が次々と浮き彫りになっています。

　一方、地球環境においては気候変動による自然災害が、毎年、猛威を振るっています。また、人生100年時代に必要な「老後資金」などの問題に対して、将来を見据えて今から進むべき方向性を見出すことが求められています。

　世界に目を向けるとロシア軍によるウクライナへの侵略や一連の非人道的な行為を私たちは座視することはできません。私たちはロシアの軍の即時の作戦中止・撤退と核兵器反対・恒久平和を強く求めてまいります。

　激動する社会の中で、私たちの暮らしはエネルギーの高騰や円安の進行に加えて、社会的な孤立や分断、格差や貧困が拡大しています。

　いまこそ労働団体の力を結集して、困った人が支援を求めやすい社会づくりや、周りに困った人がいたらすぐに手を差し伸べられる地域づくりが期待されています。

　神奈川県労福協は、これからも結成当時の「福祉はひとつ」の想いを大切にし、労働運動と労働者福祉事業をはじめ、協同組合とのネットワークをつなげる役割を果たし、それぞれの多様性を認め合いながら「助けて」と言える社会、そして「助け合える」社会づくりをめざして活動を進めてまいります。

　今年１年、役職員一同頑張って活動させていだたきます。皆様方の絶大なるご支援をお願い申し上げ、年頭のご挨拶といたします。